思索日記

本を読んで思ったことを書いてます。

心理学・行動経済学

知識の資本主義 知識や手順を再利用可能にしておくことは、複利的に価値を生み出す

本を読んで得た知識、いつもやる仕事の手順やTipsを面倒くさがらずにまとめておき、再利用可能な状態にしておくことは、結果的に複利的な価値を生み出す。 理由を二つ挙げる。第一に、再利用可能なナレッジは、認知資源と時間を節約する。この再利用性は一時…

消費資本主義![本紹介・読書感想]

タイトルから想像できるように消費主義批判の本・・・ではあるんだけど、メイントピックはそれじゃない。 これは進化心理学の本であり、マーケティングの本だ。・・・いや本当だって! だから本書と関連するのは「資本論」ではなく、次のような本が該当する…

男は独自性で、女は協調性で性的自己アピールをする?:動機付けが同調性に与える影響について

本記事は元論文の全訳ではなく、面白いと思った部分をピックアップしてエンタメとして紹介するものです。 元論文: Griskevicius, Vladas et al. “Going along versus going alone: when fundamental motives facilitate strategic (non)conformity.” Journal…

さびしさ、欲望および自己実現の一般理論

2021年の秋、私の大好きなPodcast番組であるコテンラジオが 性の歴史 という大変興味深いシリーズを公開しました。 私はサピエンス全史 以来、常識が揺らぐタイプの知的好奇心を追い求めていたため、このシリーズにはどハマりしたのですが その後のコテンラ…

心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える [要約]

練習を兼ねてグラレコ風にまとめてみました。 奥付 心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える 発行 2020年 初版第1刷 著者 石井遼介 発行所 日本能率協会マネジメントセンター

欲望とのつき合い方 [ウィリアム・B・アーヴァイン「欲望について」本紹介・読書感想/後編]

この記事は 欲望について [本紹介・読書感想/前編] の続きです。先に前編をお読みになることを想定した内容になっています。 前編では、本書の紹介とざっくりとした内容について説明を僭越ながらさせていただきました。 この後編では、本書を読んで気になっ…

欲望について [本紹介・読書感想/前編]

「欲望について」はタイトルの通り、人間の欲望について語った本です。約半分は心理学・生物学的な側面から、もう半分は哲学・宗教的な側面から語っていて、バランスがいいのが特徴です。 多角的な分析により知的好奇心がくすぐられるし、見る視点は違っても…